- 雇用保険説明会って、どんな内容?
- どれくらい時間がかかるの?
- 実際の雰囲気を知っておきたい
そんな方に向けて、私が実際に参加してきた雇用保険説明会の様子をまとめました。
退職後、まずは市役所で健康保険や年金の切り替えをし、ハローワークで雇用保険の手続きも完了。
そして次にやってきたのが、「雇用保険説明会」。
これは失業手当を受け取るために必ず参加しないといけないステップです。
当日の流れは、説明20分 → ビデオ視聴20分 → 補足説明40分という構成。
とくに時間をかけて解説されたのが、今後提出する「失業認定申告書」の書き方でした。
この記事では、説明会の流れや雰囲気、主婦目線での気づきを記録として残しておきます。
同じような状況にいる方の参考になればうれしいです。
雇用保険説明会ってどんなもの?所要時間・内容を簡単に説明
雇用保険説明会とは
雇用保険説明会とは、「失業手当」をもらうための流れを理解するための場です。
ハローワークで離職票を提出して求職の申し込みをした人が、次のステップとして参加します。
この説明会は、原則として全員が参加する必要があります。

出席しないと、給付に関する大事な説明が受けられず、その後の手続きにも支障が出ます。
所要時間と説明会の流れ
私が参加したハローワークでは、説明会は合計で約1時間半でした。
以下のような流れで進みます。
- 最初にハローワークの担当者からの説明(約20分)
- 次に、失業手当の制度や注意点についての映像視聴(約20分)
- 最後に「失業認定申告書」の書き方などの補足説明(約40分)
配布資料は「雇用保険受給資格者のしおり」など数点あり、メモを取る場面もあります。
イスに座って話を聞くだけなので、特別な準備は必要ありませんが、筆記用具はあった方が安心です。
雰囲気は静かで、年齢も服装もバラバラ。リラックスして参加できる雰囲気でした。
雇用保険説明会に行ってわかったこと|主婦目線のリアル体験
どんな服装で行けばいい?浮かない?
説明会の案内に服装の指定はありません。
私は無難な地味めの服を選びましたが、実際に行ってみると、ジーンズやTシャツの人も多く、特別な服装は必要ないと感じました。
スーツやビジネスカジュアルの人は、私が行った回では見かけませんでした。
参加者の年齢層は幅広く、若い人から年配の人まで、男女問わずさまざまでした。



初対面の人と話す場ではないので、着慣れたラクな服装で大丈夫だと思います。
説明会の空気感は冷たい?優しい?
説明会というと、少し堅苦しいイメージがあるかもしれません。
ですが、実際は全体的に静かで落ち着いた雰囲気でした。
職員の方は必要なことを淡々と説明してくれる感じで、特に冷たさや威圧感はありません。
受付対応もスムーズで、特別に緊張するような空気はなかったです。
発言ややり取りはほとんどなく、ただ座って話を聞くだけなので、構える必要はありません。
ありがたかったこと・ちょっと不便だったこと
説明会で助かったと感じたのは、「失業認定申告書」の書き方を丁寧に説明してくれたことです。
配布されたのは記入例だけでなく、実際に使う本物の用紙も含まれていたため、実物を見ながら説明を聞けて安心感がありました。
一方で、不便に感じたこともいくつかありました。
会場には机がなく、並べられたパイプ椅子に座って説明を聞くスタイルだったため、メモを取るときは膝の上に資料を広げるしかありません。
膝の上で書きながら資料をめくるのは少し大変でした。
また、私が参加したのは夏でしたが、冷房がかなり強めに効いていて、長時間じっと座っていると寒く感じました。



季節にかかわらず、羽織れるものを1枚持っていくと安心です。
失業手当ってどうやってもらうの?|制度の基本だけ押さえておく
失業手当(正式には「基本手当」)は、一定の条件を満たすことで受け取れる公的な給付です。
「どうすればもらえるのか」「いつから、どれくらいもらえるのか」は、人によって違います。
まずは、制度の基本だけでもざっくり押さえておくと安心です。
受給資格の条件
- 働く意思があること
すぐに働ける健康状態で、仕事を探す気持ちがある - ハローワークに申し込んでいること
求職の申し込みをして手続きが終わっている - 雇用保険に入っていた期間
・自己都合退職の場合 → 直近2年で12ヶ月以上
・会社都合などの場合 → 直近1年で6ヶ月以上
給付までの流れ (5ステップ)
- 離職票を持ってハローワークで求職申し込み
- 7日間の待期期間 ※どんな退職理由でもこの期間は支給なし
- 自己都合退職の場合、待期後さらに2か月間の給付制限あり
- 最初の「失業認定日*」以降、4週間ごとに認定を受ける
- 認定日の約1~2週間後に振込(初回は約3~4週間かかることも)
*失業認定日とは、
「本当に失業中か?」「仕事を探しているか?」などをハローワークが確認する日です。
この日に認定されると、失業手当が支給されます。
基本は 4週間に1回で、ハローワークで書類を提出し、簡単な面談(ヒアリング)を受けるのが流れです。
いくらもらえるの? (基本手当日額の計算)
- 賃金日額
退職前6ヶ月の給与の合計÷180 - 基本手当日額
賃金日額 × 50~80%(年齢や収入により変動)



賃金日額が8,000円なら、基本手当日額は約4,000~6,400円/日になります。
受給期間と給付日数のちがいに注意
- 受給期間:
手当を受け取れる「期限」のこと。
離職日の翌日から原則1年間です。 - 給付日数:
手当が実際に支給される「日数」のこと。
90日~330日まで、人によってちがいます。
つまり、「1年以内に○日分まで手当をもらえる」という仕組みです。
ただし、病気・出産などでハローワークに通えない期間が長くなると、最大60日まで延長できることがあります。
今回は、ざっくりとポイントだけ紹介しましたが、失業手当のしくみや注意点を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
雇用保険の制度を知っておくと安心|再就職手当・受講手当など意外と支援が多い
雇用保険には、失業手当のほかにも意外と多くの支援制度があります。
「知らなかった」で損しないように、ざっくり把握しておくと安心です。
就職促進に関する手当
- 再就職手当
早く就職が決まった人に支給。残りの手当の一部がまとめてもらえる。 - 就業促進定着手当
再就職から6か月後、賃金が下がった場合に差額を補助。 - 移転費・広域求職活動費
遠方への引っ越しや交通費など、求職活動にかかる費用を支援。
職業訓練などへの支援
- 寄宿手当
自宅から通えない場合、宿泊費の一部が支給されることも。 - 受講手当
職業訓練を受ける間に、日額500円の手当が支給されることも。 - 通所手当(交通費)
訓練会場への通勤費を支給。上限あり。



とくに主婦の場合、「自分には関係ない」と思い込みがち。
でも、実は対象になる支援も多いので、知っておくだけでも損はしませんよ。
長期失業のリスクも知っておこう
- 就職がむずかしくなる(ブランクが長いと不利に)
- 生活リズムが乱れて、メンタル面にも影響が出やすい
- 焦りから「合わない仕事」を選んでしまうことも
できるだけ早めに情報を集めて、無理のないペースで動くことが大切です。
説明会で「職業訓練」の話も出てきた|無料で学べる制度がある
雇用保険説明会では、「ハロートレーニング(職業訓練)」という制度の紹介もありました。
これは、スキルを身につけて就職につなげるための無料の訓練制度です(テキスト代のみ自己負担)。
雇用保険を受給している人向けの「公共職業訓練」と、保険がもらえない人向けの「求職者支援訓練」があり、月10万円の手当や交通費が支給されることもあります。



実は、私も以前、失業中にこの制度を利用したことがあります。
朝から夕方まで通う日々でしたが、スキルを身につける良い機会になりました。
今回も、もし条件やタイミングが合えば、もう一度チャレンジしてみたいと思っています。
※訓練の内容や条件は別記事でくわしくまとめる予定です。
まとめ|雇用保険説明会で、これからの動きが見えてくる
雇用保険の説明会は、失業手当を受け取るための重要なステップ。
制度のしくみやルールを知っておくことで、慌てずに次の行動へ移せます。
また、失業手当だけでなく、職業訓練や再就職手当など、「知っていれば得する制度」もたくさんあると実感しました。



退職後の流れがまだ見えていない人も、スケジュールをざっくり立てておくと安心です。
たとえば、「○月までに仕事を探す」「△月から訓練を受ける」など、目安を決めておくと不安も減ります。
失業中は不安がつきものですが、制度を知ることで選択肢が広がることもあります。
このブログでは、これからも「主婦目線」でのリアル体験とともに、役立つ情報をお届けしていきます。